1. HOME
  2. 導入事例一覧
  3. 「ありがとう」への喜びと競争意識でSDGsの社内浸透を加速
企業・団体 清掃活動促進(ピリカ)

「ありがとう」への喜びと競争意識でSDGsの社内浸透を加速

株式会社T&Dホールディングスは、T&D保険グループという太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命等を傘下に持つ、生命保険をコアビジネスとした保険グループの持株会社です。「保険を通じて、”ひとり”から、世の中のしあわせをつくる。ていねいに向き合い、大胆に変えるグループへ。」を経営ビジョンに、傘下の生命保険会社はそれぞれ特徴のある保険ビジネスを展開しています。この度、グループ各社が取り組んでいた清掃活動をグループ一体の取組みとして展開したいとの想いから、「SNSピリカ」やピリカ企業・団体版「見える化ページ」(以下、「見える化ページ」)を導入されました。

今回は、サービス導入の背景や社内における活用・浸透方法について、同社サステナビリティ推進部の小林部長、村松課長代理、伊東様にお話を伺いました。

T&Dホールディングス・サステナビリティ推進部の皆様
(左から)村松課長代理、伊東様、小林部長

1. グループの清掃活動の可視化を通じて一体感を醸成

ーーピリカを知ったきっかけは何でしたか。

当社グループは、社会課題解決に挑戦する企業を応援するため、日本経済新聞社主催の「日経ソーシャルビジネスコンテスト」に協賛しています。2022年度の第6回においてピリカ社が大賞を受賞されましたが、当コンテストのなかで審査ポイントとしていた社会性、革新性、成長性を高い次元で実現していることに加え、小嶌社長の「ごみ問題を何とかしたい」との情熱に触れ、ピリカ社およびそのサービスに興味を持ちました。


ーーT&D保険グループがこれまで取り組んできた清掃活動について教えてください。

清掃活動は、これまでも社会的責任(CSR)活動の一環として、グループ各社が本社や全国の支社でそれぞれ工夫をこらして実施してきました。グループ各社が素晴らしい活動をしているなかで、「SNSピリカ」の活用により各社の取組みが可視化され、グループの活動に一体感を持たせることができるのではないかと考えました。

役職員による清掃活動の様子

オフィス近隣での清掃活動

2. サステナビリティ活動を従業員により身近に感じてもらうことで自主性を後押し

ーー今回「ごみ拾いSNSピリカ」を活用して「T&Dクリーンプロジェクト」を企画されましたが、その目的の1つにサステナビリティ活動の社内浸透があると伺いました。サステナビリティの社内浸透には以前から課題をお持ちだったのですか。

そうですね。当社に限らずサステナビリティの推進・社内浸透に課題を持つ企業は多いのではないでしょうか。サステナビリティ推進担当部署に偏りがちな取組み・活動を全社的な活動として捉えてもらうよう、数年前から様々な社内浸透施策を実施してきました。具体的な取組みとして、まずは、基本的な知識を習得するため、e-ラーニングを通じた研修を行いました。続いて、役職員一人ひとりがサステナビリティ活動を能動的に捉えてもらうため、グループ全体を対象として、階層別にサステナビリティ思考に関するワークショップも開催しました。今年は、さらにサステナビリティ活動に対する自主性を促すため、「SNSピリカ」を活用し、役職員自らが積極的に参加できる「T&Dクリーンプロジェクト」と題したトライアルを実施しました。


ーー「T&Dクリーンプロジェクト」とは具体的にはどのような活動ですか。

7月から10月の4か月間をキャンペーン期間とし、部署ごとにごみ拾い活動を「SNSピリカ」に投稿してもらいました。その中の2か月間(7月・9月)を強化月間とし、部署ごとの拾ったごみの数を「見える化ページ」においてランキング形式で掲示しました。ランキングの状況は、執務室に掲示するとともに、毎週、途中経過を参加者にメール配信しました。

当社グループには約2万人の役職員がいますが、グループ全体での利用に先駆け、まずはトライアルとしてT&Dホールディングスの役職員およびグループ各社のサステナビリティ担当者約150名を対象にキャンペーンを実施しました。


ーー参加者の反応はいかがでしたか。

正直、当初は誰も「SNSピリカ」を使ってくれないのではと不安に思っていたのですが、少しずつ投稿者が増加していきました。その理由は、アプリの使い勝手の良さに加え、ひとつ投稿するごとに、たくさんの「ありがとう」(※)やコメントがもらえることを純粋に喜んでくれた方が多かったのではと思っています。投稿はユーザーネームで実施したため、匿名性があったこともアプリを利用しやすい雰囲気を促した一因だと思っています。

※「ありがとう」は、SNSピリカ内でごみ拾い投稿に対してユーザー同士で送ることができる「いいね」のような評価です。

執務室に設置されたごみ拾いグッズ「ピリカセット」

ーー7月のキャンペーンでは、「見える化ページ」導入企業の参加人数歴代1位の記録(※)を2倍に更新と、驚異的な記録になりましたが、参加人数増加のためにどんな工夫をされたのですか。

大きく貢献した部署を表彰

例えば執務室の出入口にごみ袋や軍手等のごみ拾いグッズを「ピリカセット」と称して設置し、通勤途中にもごみ拾いができる状況をつくりました。当初は大きいごみ袋や軍手を用意していたのですが、会社帰りにごみを拾うには使いづらいとのフィードバックを利用者からいただき、小さいサイズのごみ袋や使い捨て手袋も追加で設置しました。

また、部署ごとのランキング実績を執務室に掲示するとともに、毎週参加者にメールで配信していたので、部署間で競争意識が芽生えたのも大きかったと思います。個人で活動する人だけでなく、自主的に集まってごみを拾うグループも出てくるなど、部署内の一体感・コミュニケーションがより盛んになったといった効果もありました。

7月のキャンペーン後に実施したアンケート結果を踏まえ、9月には「もらったありがとうの数」もランキングの評価に加えました。当初は、拾ったごみの数だけを評価していたのですが、数は少ないけどこまめに投稿してくれる人や、忙しくてごみは拾えないけど「ありがとう」を送って仲間を応援する人も評価するようにして、より気軽に参加できるよう工夫しました。

※SNSピリカ見える化ページ導入企業・事業所単位月のべ参加人数平均の順位

トライアルに参加した職員による投稿

3. T&Dホールディングス設立20周年を機に更なるインパクトの創出を目指す

ーーごみ拾いSNSピリカと見える化ページを活用した今後の展望を教えてください。

ごみ拾いは、ひとりからでも始められますし、数万人・グローバル単位でも実施できる活動であり、企業の規模に関わらず取り組むことが可能です。一方、これまでごみ拾いといった社会貢献活動は、定量的な成果を発信することが難しい活動でした。

このような企業の社会貢献活動も、今後「ごみを何万個拾いました。」「廃棄物をこれだけ削減したことでCO2の削減にこれだけ貢献できました。」といった内容を定量的に開示することが可能となれば、企業の非財務指標の1つにすることもできます。今後、ピリカ社とはそのような観点からも連携できればと考えております。

2024年はT&Dホールディングス設立20周年の節目となります。「SNSピリカ」によりグループ一体となって清掃活動に取り組むことで、更に大きなインパクトを生み出し、「世の中のしあわせ」に少しでも貢献できるようトライしていきます。



「ピリカ 企業・団体版」の詳細はこちら

企業・団体名:株式会社T&Dホールディングス 業種:保険業 ご導入サービス:ピリカ企業・団体版

まずはお気軽にお問合せください

同じサービスを導入した事例を見る