マイクロプラスチック調査業務の一括受託
計画から報告書作成まで、マイクロプラスチック調査に必要な工程を一気通貫で受託。
目的や予算に応じて、調査を設計・提案することも可能です。
私たちが日常の様々な場面で使う、プラスチック製品。これらが紫外線などの影響で細かい破片となり、5mm以下となったものはマイクロプラスチックと呼ばれています。
マイクロプラスチックはその小ささから、人間を含む生体内に取り込まれやすい特徴があります。プラスチックそのものに毒性はありませんが、人体に有害な化学物質を吸着する性質があり、摂取による細胞の癌化などが懸念されています(※1)。
(※1)英政府科学庁「海洋に関する将来展望」と題した報告書より
計画から報告書作成まで、マイクロプラスチック調査に必要な工程を一気通貫で受託。
目的や予算に応じて、調査を設計・提案することも可能です。
採取のみ、分析のみ、など一部工程だけの受託も可能です。
特に分析業務はFT-IRなどの特殊な機材やノウハウが必要なため、委託いただくケースが多いです。
調査装置などの機材レンタルや分析ソフト販売にも対応。
レンタル・販売対応品目: プランクトンネット(網目0.1mm、0.3mm)、ろ水計、動力通水装置(アルバトロス7号機)、サンプル管理ソフト、流出品目推定システム、他多数
調査マニュアル提供や遠隔/対面での技術指導も可能です。
地域の問題を地域の住民・企業が解決できる体制づくりを後押ししたいと考えています。
詳細やお見積もりについては以下よりお問い合わせください
ピリカはごみ流出問題のプロフェッショナルとして、マイクロプラスチック調査に関する様々な技術を開発してきました。
ピリカの技術は国連環境計画などでも採用されています。
調査のネックだった価格(高い船賃)や、制約(狭い場所や流れの遅い川で調査が困難)を克服するために、どこでも手軽に使える調査装置を開発しました。(特許申請中)
参考: 手法に関する査読付き論文
流出抑止のためには流出品目と経路の絞り込みが不可欠。東京工業大学や株式会社ミヨシの協力を得て開発した技術で、どんな品目のプラスチック製品がどのような経路で流出しているかを分析します。(特許申請中)
200箇所以上でマイクロプラスチック調査を実施し、3,000以上のサンプルを分析・管理する中で生まれたサンプル管理システムを社外にも提供。研究室ごと、プロジェクトごとのカスタマイズにも対応可能です。
特に目的次第で時期、回数、場所、調査手法、要求される精度、報告項目などが変わるため、まず目的を明確にすることが重要です。
よくある例:
マイクロプラスチックは水中(特に水面付近)、水底(泥)、砂浜(砂)から採取でき、1つ選ぶのであれば水中からの採取を推奨しています。
※比重の大きな沈むプラスチックを採取したい場合は水底からの採取を組み合わせるなど、目的に合わせた調整を行います。
水中からの採取では、水を網目0.1mmまたは0.3mmのネットに通過させ、ネット内に残ったサンプルを採取します。
十分な水量を確保するために、船で牽引/自然通水/動力通水から手法を選択します。(ピリカは全ての手法に対応可能です)
採取したサンプルから明らかにプラスチックでない固形物を取り除くと共に、表面をきれいにして分析の精度を上げるための工程です。
酸処理、目視選別の選択肢がありますが、品質の観点から過酸化水素水による酸処理を推奨しています。
FT-IRなどの分析装置を用いて、マイクロプラスチックの成分、大きさ、形状、色などのパラメータを読み取ります。
一般的なマイクロプラスチック調査では成分や量を調べることをゴールにしてしまうことが多いですが、ピリカではマイクロプラスチックの元となる製品の推定や流出経路の絞り込みにまで踏み込み、問題の根本的解決に役立つ分析を行います。
報告書形式(ワード、パワーポイント)での納品に加え、結果のオープンデータ化や地域住民への発信・啓発などにも対応しています。
政務活動としてマイクロプラスチック調査の要望を受け実施。神奈川県川崎市内の河川や港湾、計14箇所でマイクロプラスチック等の浮遊状況を調査しました。
国内12都府県の河川・港湾・湖で調査を実施。100箇所中98箇所でマイクロプラスチックが見つかり、全国的な流出が明らかに。結果は20以上のメディアで報道されました。
メコン川流域の5都市(4ヵ国)で調査を実施。下流域に深刻なプラスチック流出懸念地域が存在し、河口に近づくにつれて浮遊量が大幅に増加していくことが分かりました。
各事例の詳細やその他の事例については以下よりお問い合わせください。
ピリカの技術を活用して、各地でマイクロプラスチックの調査を提案・実施してくださるパートナーを募集しています。
我々と共にマイクロプラスチックの流出問題解決に取り組みませんか?