ごみだらけのまま放っておけない!憧れられる環境企業に〜全社を挙げた美化文化の醸成
愛知県名古屋市を拠点に廃棄物収集運搬から人材派遣、リサイクルまで手がけるナガイホールディングス株式会社。街のごみと日々向き合う企業が環境活動を社員全員で推進している理由とは。社内体制やデータ活用の仕組みと効果について、ラウンジやテラスも備えた開放的なオフィスで広報の小椋様、コーポレート部の小島様にうかがいました。
左より:サステナビリティ推進室・小椋室長、コーポレート部・小島課長
1. ごみから未来を変える
ーー環境活動を経営に根付かせている理由は何ですか
ごみは環境そのものとつながっています。当社は収集・運搬から処理、それから段ボールを持ち込める「リサイクルステーション」の運営、人材派遣と時代に応じて事業を展開してきました。今では約170台の車両を保有しています。
実はSDGsという言葉が出る前から地域に根差した社会貢献を大切にしてきました。社長もよく言うんです、「目の前のごみ一つ拾えない人に、当社の仕事は任せられないでしょ」と。環境活動は特別なことではなく、とても自然なこと。ごみが落ちていたら当たり前に拾える、そういう人材を育てたいという気持ちもありますね。
2. 社員全員が文化をつくる
ーー「ごみだらけのまま放っておけない」という文化を支える仕組みは
事業部とは別に環境、安全など4つの委員会があり、全社員が必ずどこかに所属します。委員長、副委員長は立候補制、メンバーは希望か無作為に配置されます。私はサステナブル推進部として車両管理や安全対策に加え、委員会全体の取りまとめ、社内報「サステナ通信」の編集も担当しています。社員全員が業務とは別に委員会活動に関わることにより、横断的に文化が培われてるのかと思います。
3. 「見える化」で意識を行動へ
ーーSNSピリカやピリカ企業・団体版での清掃活動見える化(*1)、タカノメ自動車版を導入したのは何故ですか
社長は幼少期からごみに対しては複雑な想いを抱いてきたので、環境問題への関心は人一倍強い。だからこそ常にアンテナを張って、まだ誰もやっていないことにもチャレンジしています。日々道路を走る車両を活かしてごみのデータを効率的に集める仕組みは、環境企業である私たちにとっては大きな可能性である、と感じました。
SNSピリカは、ごみ拾いを投稿すると、全国から「ありがとう」(*2)とかコメントが届く。あれはやっぱり嬉しいですよね。人は褒められると動きたくなる。ごみの収集って必ず誰かがやらなきゃいけない。誰もやらなかったら街はごみだらけになります。だから尊い。社長の想いもここにあります。だから人事評価制度にSNSピリカでのごみ拾い投稿数を組み込み、上司との面談でも話題が出せる様にしました。社員の活動状況は「見える化ページ」でいつでも見られますし、定期的な集計データを見て、行動につながるような声掛けをしてもらっています。
*1 清掃活動見える化:SNSピリカを活用した清掃活動記録を可視化したウェブサイト
*2「ありがとう」:SNSピリカ内でごみ拾い投稿に対してユーザー同士で送ることができる「いいね」のようなリアクション
4. 続けられる活動の工夫
今年は人事評価制度に組み込むだけではなく、SNSピリカ投稿数を競う「ピリカップナガイ」という社内コンテストをやったんです。事業所単位のチーム部門、個人部門でそれぞれ投稿数を競うんです。1人でも多く動くと全体的な底上げにつながります。普段はおとなしい印象の社員がランキング上位に入ったり、意外な発見もありました。
最初は評価のためでもなんでもいいんですよ。何がきっかけであっても行動する。義務や命令なんかなくても拾える人になる。できるかどうかではなく、自らするのかどうか。業務に直接関わりのない部分でも人間的に成長して欲しいと思っています。
社内では月に1回、環境マネジメント委員会が場所を選んで社外で清掃活動を実施します。参加は任意で、場所も変えて開催してくれます。今回は近いから行こうかな、とか。やってみると楽しいんですよ。大きな公園で清掃した時は、BBQ会場まで辿り着けないほど広くて(笑)。次回はあっちから始めよう、なんて自然と会話が生まれます。続けていると、ごみが落ちているだけで気になるようになってくる。もう拾わずにはいられない、ですね。
「ナガイホールディングス エコスタイルクラブ」清掃活動見える化ページ(一部)、活動の様子、ごみ拾い専用キックボード「ピスケ」
5. 社外からの共感と未来への可能性と展望
環境問題についてはピリカでの清掃活動見える化、タカノメ自動車版でのごみ分布調査以外にも多く取り組んでいますが、SNSピリカを使ったごみ拾いは全社員が共通して参加できる活動です。これは良かったな、と思っています。ここ数年新卒採用もしているんですが、最近は環境に携わりたいとか、環境問題を考えている学生さんが多く、取り組みが響いているようです。最近では大学のゼミからの訪問や議員からの問い合わせもありました。
ごみだらけのまま放っておけない。だから”いつか”じゃなくて”今”、行動にする。私たちは環境企業として、子どもたちの憧れの職業トップ10に入ることを本気で目指しています。今後、自治体へのデータ提供や提案にも期待していますし、一緒に行動する仲間を増やしていきたいと思っています。
企業・団体名:ナガイホールディングス株式会社 業種:環境サービス業 ご導入サービス:ピリカ企業・団体版、タカノメ自動車版