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企業・団体 清掃活動促進(ピリカ)

ごみ拾いは「はじめて」に丁度いい、エコボランティアで介護予防

社会福祉協議会とは全国の市町村に一つずつ設立されている、地域福祉の推進を図ることを目的とした法人です。今回のインタビューでは、愛知県常滑市にお住まいのみなさんに参加いただく福祉活動を推進されている常滑市社会福祉協議会・山下様へお話を伺います。

社会福祉協議会の山下様

今回インタビューにご協力いただいた山下様

1. 介護予防とボランティア

ーー常滑市社会福祉協議会では、ボランティア活動の推進もされているのですか?

社会福祉協議会では特別養護老人ホームや障がいのある方の施設を運営をしているところが多いですが、常滑市社会福祉協議会は主に、住民に参加いただく福祉活動を行っています。高齢者の健康を応援するために、要介護になることを予防する介護予防・地域に貢献するボランティア活動を推進しています。


誰もが住み慣れた地域で暮らせるよう、みんなで協力して地域の福祉課題の解決に取り組む「地域福祉」という言葉があります。「生活上で何らかの支援を必要とする方へ、公私の社会福祉関係者から福祉サービスを提供すること」はもちろん、「ボランティア活動をはじめとする、地域(住民)参加・協力による"支えあい活動"」を通じて、地域の皆様のご協力のもと地域福祉の推進を行い、誰もが住み慣れた地域で暮らせることを目指しています。私自身、大学卒業以来ずっと幅広い福祉に携わってきました。


ーーSNSピリカでごみを拾って貯められる「スマイルポイント」とはどんな制度ですか?

高齢者の力を活かした地域づくりに力を入れており、社会福祉協議会の認定した活動に参加することでポイントが付与され、ポイントを貯めることで記念品などと交換することができる仕組みです。この「スマイルポイント」制度は、60歳以上の方を対象として、高齢者の健康維持・介護予防を目的にしていますが、特定のボランティア活動については40歳以上の方も対象となります。

やはり介護状態になってから何かする、というよりも、なるべく介護状態にならないように予防することが大切です。

常滑市社会福祉協議会主催・ごみ拾いイベントの様子

2. ボランティア活動のハードル

ーー「スマイルポイント」はどのような活動を通じてもらえることができますか?

スマイルポイント認定活動には運動や体操、ウォーキング、グランドゴルフといった介護予防と、これらの会場準備や片付け、登録団体でのボランティア活動の2つがあります。ひとりでラジオ体操をする、といった活動ではなく、市内にたくさんある団体やグループへ参加するとポイントがもらえます。

2016年から開始し、現在約4900名が登録しています。発足した当初は介護予防よりもボランティア活動への参加を期待していたのですが、実際は参加の大半が介護予防活動でした。ボランティアって何をするのかわからない、興味がわかない、いざ活動をしようとすると、どこかのグループに入ったり、施設へ訪問したりする必要性がある、と、参加にはなかなかハードルが高いなということがわかりました。


3. ごみ拾いは「はじめて」に丁度いい

ーーそんな中で、どうしてSNSピリカに着目されたのでしょうか?

いかに気軽に、ハードルを地面につくくらい低くボランティア活動をはじめられるか。ボランティア活動は、福祉協議会の事業の柱の一つであり、手話や点字、国際交流、地域の美化活動やまちづくりなどの活動をスムーズにできるように応援したり、場所の提供をしたりと様々に取り組んできました。高齢者の方にボランティアの責任なんて要求しない、身近なボランティアを色々探したんですが、役割が生じたり、気分や体調に合わせて選べなかったりするものも多くあります。そこで、高齢者が普段の生活の中でできることはないかな、と探していたところ、インターネットでピリカを見つけました。今は高齢者の皆さんもスマホを普通に使っています。SNSピリカは最初の登録のステップはありますが、ごみ拾い活動の投稿は難しくありませんでした。


ごみ拾いは地域への環境ボランティア活動の「はじめて」に大きなハードルがない。介護になりそうな年齢の前に始めて欲しい。ですが、高齢者が今までやっていない新しいことにチャレンジしよう、っていうのは面倒だったり手間だったりとなかなか進まない。ごみ拾いは老人クラブでも活動してきたんですが、施設にいると日程を合わせて出かけることは難しくなりますし、ボランティアのグループに入ったり、何日の何時にどこでやりますよ、と調整したり声がけをしたりと楽しいことも増える反面で手間も多くなるものです。また自主団体も高齢化によって活動の継続が難しい実情もあります。普段通りに生活して、朝でも夕方でも自由に散歩して、ただ歩くよりもごみを1個でも2個でも拾うことで、自分のまちが綺麗になり、地域の誰かにとっていいことに繋がっていきます。介護予防とボランティア活動、同時に実現できるのです。常滑市は伊勢湾を囲む海岸と隣接していますので、地域はもちろん、漂着ごみを拾うとなると、常滑市に限らず伊勢湾の向こうの街を含めた、地域を超えた社会貢献にもなるんじゃないかと思っています。



4. スマホで完結、ボランティアは特別じゃない

ーー今後の展望、ピリカを使ってみようという方へメッセージをお願いします。

活動は少しずつですから。少しずつ着々と継続していくことが重要だと思っています。ある程度参加する方が増えてきたら、小さな子どもと一緒に参加する、というような形に変わっていければと思っています。

社会福祉協議会も含めてですが、ボランティア活動っていうものは特別じゃなくて、とにかくハードルを下げて、色んな方が、みんなができる活動になることを願っています。そのためには自分のペースに合わせてできる活動をしていった方がいいですし、SNSピリカは自分のスマホで全部完結しますので、これからの時代には使い勝手のいいシステムだと思います、皆さんにも使っていただきたいです。

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企業・団体名:常滑市社会福祉協議会 業種:福祉サービス ご導入サービス:ピリカ企業・団体版「見える化ページ」

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