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企業・団体 陸ごみ分布調査_自動車版(タカノメ)

島を見守り自分たちが綺麗にしていく、「沖縄型循環型社会」における環境活動とは

街クリーングループは沖縄県で収集運搬〜最終処分まで、リサイクルを前提とした産業廃棄物処理を担い、沖縄型循環社会の実現を目指している企業です。沖縄型循環社会とは何か、環境活動を通して目指している姿を、環境部の大城様、広報課の宮里様にお話をうかがいます。


街クリーンご担当者様

(左から)、広報課の宮里様、環境部の大城様

1. ごみではなく資源にする

ーー沖縄型循環社会とはどんな社会のことですか?

廃棄物はしっかりと分別しています。もう一度使ったり、助燃剤にしたり、約90%を最終処分場*ではなく、可能な限りリサイクルできる仕組みにしています。

そして、やはり沖縄県は島なので、県で出たごみは県内で処理したいという気持ちが強くあります。それは、県外で処理をするとなると、船で運ばなければならず、より多くの二酸化炭素を排出してしまい、削減しなければならないものを増やしてしまうからです。分別は素材ごとに担当者を決め、細かく分けています。私たちは身近な企業と協力して、すべての廃棄物を県内で処理することを目指しているのです。


*最終処分場(安定型)
再利用、再資源化が難しい廃棄物を廃棄物処理法において最終的に処分する場所



ーー地域のための活動を始めたのはなぜですか?

当社の事業は地域の方の理解があってこそできることだからです。自然と始まったので、10年以上前からでしょうか。中間処理施設*、最終処分場があると大型トレーラーも含めて収集運搬車両が頻繁に地域を通ります。掃除をしたり、台風の後のごみや草木、土砂を片付けたりすることで、少しでも地域の皆さんが暮らしやすいようにと思い、続けています。


*中間処理施設(リサイクル工場)
収集・運搬された廃棄物を、破砕、焼却、脱水、固化、選別等により、産業廃棄物を減容したり、リサイクルできる状態にしたりする施設


清掃活動と協賛イベントでの様子

2. 地域を見守る手段にもなっている環境活動

ーーSDGsやCSRといったサステナビリティ活動は社員の方にとってどんな活動になっていますか?

ボランティア清掃はSDGsという言葉ができる前から実施していますし、社員にも自分たちの取り組みがサステナブルな活動になっているということは浸透していますね。環境教育活動として子どもたちに分別やリサイクルの流れを教えることもあります。学校から授業の依頼も増えていますが、子どもたちの質問は鋭く、プラスチック問題などは困ってしまうくらい具体的な質問がきます。つい先日は、老人クラブの方が勉強会で工場見学に来られました。

清掃活動は月2回実施していますが、お揃いの青いポロシャツを着て、その日の出勤メンバー同志でいきましょうか、という感じで楽しそうです。リラックスして、ゆっくり話しながらなので、お互いを知る大切な時間にもなっています。夏にはいただいたアイスクリームが出てきたりします(笑)

今日はごみが多いね、とか、朝拾ったばかりなのにもう捨てられているよ、とか、清掃時以外に通る時でも社員が地域を見守っている意識で話をしてくれているな、というのは感じますね。そして何よりご近所の方からのありがとう、という言葉が一番嬉しいですね。

ーータカノメによる調査を導入した理由は何ですか。

効率がいいことが一番です。車を走らせるついでに環境に良いことができることですね。ドライバーにとっては前述の地域の見守りの具体行動の一つになっています。

産業廃棄物の収集には沖縄全域を回ります。沖縄県自体は狭いのですが、観光客の増加に伴いホテルはもちろん、マンションや戸建ての新築も増えています。そうすると廃棄物の回収先も増えますので、自ずと走行距離も伸びていき、データを収集しやすくなります。


ーー調査してわかったことはありますか?

やはり人が多いところにはごみが集中していました。ところが反対に、人通りが少ないのにごみが多い意外な場所があったので、何か見張らないといけないのかな、と思いました。コンビニでもごみ箱が店内設置になり、出先で捨てられる場所がないと、一目につかないところでポイ捨てが増えている、というのは感じています。


takanome car

3. データに基づいた活動へ

ーータカノメデータを活用した今後の取組への展開を教えてください。

まずは清掃活動に活用したいと考えています。地元サッカーチームや子どもたちとの共働を考えています。次に地元自治体へのデータ提供により、現状把握やごみ量が多いと検知されたエリアなどを共有し、よりよい街づくりに役立てたいです。県内ランキングができたらもっと綺麗にしたいと燃えるだろうな、とも思っています。

観光客はウェルカムですが、国際通りも確かにたばこもペットボトルもポイ捨てが増えました。路上に落ちているごみも、結構多いよね、という感覚的な話ではなく、タカノメによるデータに基づいてより具体的な活動につなげていける、つまり、効率的な清掃活動を実現できる、ビフォアアフターで比較できるということが強みだと思っています。 県内でも観光施設の場所は変化していきます。細かいデータもしっかり取って蓄積して活かしていきたいと考えています。


自分たちの島は、自分たちで綺麗にしないといけない。
島を綺麗に保つことを、地元企業として積極的に先導していけたらな、と思っています。

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企業・団体名:街クリーン株式会社 業種:廃棄物処理業 ご導入サービス:タカノメ自動車版

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