株式会社ピリカが人工知能を用いたポイ捨てごみ調査システム「タカノメ」サービスの正式提供をスタート 及び 東京オリンピック会場予定地のポイ捨て深刻度調査を実施
世界76ヶ国・30万人が参加するごみ拾いSNSを運営する株式会社ピリカ、人工知能を用いた画像解析技術によるポイ捨てごみ調査システム「タカノメ」サービスの正式提供をスタート 及び 東京オリンピック会場予定地のポイ捨て深刻度調査を実施
世界をきれいにする会社、株式会社ピリカ(本社:東京都目黒区、代表取締役:小嶌不二夫)は、スマートフォン(スマホ)アプリ及び人工知能を用いた画像解析技術によりポイ捨てごみの深刻度を調査・測定するシステム「タカノメ」を開発し、正式にサービスの提供を開始しました。(URL: http://research.pirika.org/ )
「タカノメ」は、スマホ用の専門アプリで路面の動画を撮影し、動画データからごみの種類や数量を、人工知能を使った画像解析技術で読み取り計測し、地図データ上に可視化するシステムです。一連の作業を、ITを用いて効率化することにより、これまで不可能だった広範囲・同一精度・低価格のポイ捨て調査・分析・研究を期待することができます。
これまで複数の地方自治体等で、本サービスを使用した調査を行ってきましたが、十分な精度と効率で画像解析によるポイ捨て調査を行えるデータの蓄積ができたことを受けて、この度正式版の「タカノメ」としてサービスをスタートさせました。
今後は、「タカノメ」を用いた安価・高精度・広域のポイ捨てごみ調査サービスの地方自治体への拡販を通じて、より効果的な地域の清掃美化施策の促進や、将来的にはごみのポイ捨てごみを防ぐ都市デザインの研究をサポートするとともに、消費財メーカー等とのタイアップによるポイ捨てごみになりくい商品開発への協力等も積極的に進めることで、よりきれいな世界の実現を目指します。
◆サービス提供開始時期
2016年5月
◆お問合せ先
株式会社ピリカ
Mail: info@pirika.org
℡ : 050-5582-5878
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 恵比寿アイマークゲート2F Open Network Space
以上
(参考資料)ポイ捨て調査・分析サービス「タカノメ」
◆主な特徴
・スマホアプリを使用した動画撮影によるデータ収集:
調査担当者は、所定のルートで路面の動画を撮影するだけ。特別なトレーニング無しに
広範囲のデータを、精度を保ちながら、効率的かつ安価にポイ捨て状況のデータを取得することができます。アプリはAndroid、iOS両方に対応(業務用のためAppStore、GooglePlayでは非公開)。
・人工知能を用いたデータの解析:
収集した動画データを元に、路上のごみを種類別に識別、集計。人工知能を用いた画像解析技術を活用することで、全工程を手作業で行った場合に比べて大幅な作業効率の改善を実現しました。
・データの可視化:
元データに含まれる位置情報と活用して解析結果を地図上に表示。ポイ捨てごみの分布や集中度合を種類別に視覚化することが可能です。
・低価格:
調査に必要な工数を大幅に削減することで、500メートル四方10万円からのサービス提供を実現しました。
◆調査結果の活用例
・美化・清掃・啓発施策の効果測定とコスト削減
・喫煙所やごみ箱設置位置の改善
・パトロール・啓発ルートの選定
・地域清掃活動等との連動
・ポイ捨てを抑止するデザインの研究等
◆タカノメを使った調査の流れ
1. 調査計画の立案
2. スマホアプリで路上を撮影
3. 動画をコンピュータで解析
4. 目視で品質チェック
5. ヒートマップや報告書を作成
(参考資料)東京オリンピック会場予定地のポイ捨て深刻度調査
当社は、NPO法人みんなのプロジェクトの主催の「東京オリンピック会場予定地におけるポイ捨て深刻度調査」に「タカノメ」を使用した技術協力を行い、調査結果のレポートを公開しました。
調査期間:2015年11月~2016年4月
調査場所:東京五輪予定地周辺の16エリア
調査方法・結果等の詳細はWebサイト(URL: http://tokyo2020.pirika.org/ )をご参照ください。
図:ポイ捨てごみの分布状況(ヒートマップ表示)
図:東京オリンピック会場予定地ポイ捨てごみ深刻度ランキング
図:東京オリンピック会場予定地張り付きガム深刻度ランキング
図:東京オリンピック会場予定地におけるポイ捨て深刻度比較表